3高齢者の場合’
二世帯同居と関連して住まいの中の個室の問題の最後に高齢者の問題について考えてみます。既によく知られているように、我が国は一九七○年に高齢者(六五歳以上)が人口の七%を越える高齢化社会に入りました。その後、この比率は年々上昇し一九九四年には一四%を越え、二○一○年には一二・三%と世界一の水準になると推測されています。この世界に例をみない急激な高齢化は住宅の面でもさまざまな課題を生んでいますが、同時に、九九○年代に入って妻の親と同居する男性が増加する傾向が現れ、漫画「サザエさん」のフグタマスオ氏にならって「マスオさん現象」なる流行語も生まれました。この背景には長男の役割観の変化、土地・住宅事情などがありますが、二世帯同居のパターンの変化を示すものです。では、実際の二世帯同居の今後はどうなのでしょうか。また、その中で親世帯のいる場所はどうなるのでしょうか。.二世帯同居の現状.まず二世帯同居の状況とそれにともなう問題についてみてみます。・年々低下するものの、依然高い同居率平成八年度の厚生白書によれば、我が国の場合高齢者の親と同居する子供世帯の比率は一九九四年の時点では五五・三%です。リフォームは検討されておりませんか?←こちらからいろいろな不動産知識を蓄えましょう。この比率は年々減少していますが、七五歳以上の後期高齢者では依然高い同居率を示しています。また、居住地の人口集中度が低い地域ほど同居率は高くなります。こうした状況は韓国でも同じですが、欧米諸国に比べると同居率は高いということができます。これは我が国や韓国と欧米諸国との間の高齢者の子供への依存、換言すれば自立志向の違いを反映するものといえます。

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